世界を旅するツーリストたち。その中でも旅慣れたツーリストたちは今どこを目指しているのか?それは「QUIET TOUR」(静かなる旅)。高層ビルが立ち並ぶ大都会でもなく、喧噪だらけの有名リゾートでもなく、ミシュランの星付きレストランでもありません。その土地の歴史が息づく静かなる聖地。でも決して大聖堂がある有名寺院などではありません。その土地に暮らす人々の尊敬や信仰の対象となり、ずっとそこに静かに存在する場所です。

例えば日本の神社。日本には約8万の神社が今でも存在します。そのうち宮司、神官のいる神社は2万社ほどといわれています。あとは無人で祠だけがある神社。近隣の神社に合祀された神社も少なくありません。神社にお参りすると境内にいくつかの祠があるのはそのためです。神社の歴史は古く、日本という国が生まれた時にはすでに神社が存在しており、1,000年以上の歴史を持つ神社も少なくありません。

そんな日本の神社に今、外国人ツーリストが注目しています。それも伊勢神宮、住吉大社といった有名な神社ではなく、街のはずれにある小さな神社。なぜ、ツーリストたちはそこを目指すのか?「QUIET TOUR」では外国人ツーリストたちが行き交う大阪の「大依羅神社」(おおよさみじんじゃ)に注目します。

大阪市住吉区。駅からも少し外れた場所にある大依羅神社は小さな神社ですが、歴史は古く2025年で創建2060年を迎え「古事記」「日本書記」といった日本最古の古文書にも登場する由緒ある神社です。そこでは2025年から外国人ツーリストにも門戸を開き、ご祈祷だけでなく、神社内の神殿で茶道体験、書道体験、懐石料理の食事を楽しむことができます。

大依羅神社の体験 大依羅神社でご祈祷の時を待つ静かな空間。

そんな神社ツアーに参加したスイス人のビジネスマンおふたりに、匿名を条件にお話しを伺うことができました。

「日本に来たら是非神社に行ってみたいと思っていました。そこにはキリストやブッダのような偶像神はいない。しかしヤオヨロズ(八百万)の神がいるという。とても興味のある世界です」

そしてお二人は大依羅神社を訪れて厳かにご祈祷を受けるための衣装に着替えてその時を待ちました。

続く